【慣用句】小説などで使われるちょっと難しい語彙・言い回し集

専門用語

・小説などで使われる、古風で知的な印象のある慣用句・言葉とその意味まとめ。

・語釈はGoo辞書(デジタル大辞泉)から引用しています。

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・水泡に帰する(すいほうにきする)

努力のかいもなく全くむだに終わる。「これまでの苦労が―・する」

・固唾を呑む(かたずをのむ)

事の成り行きが気がかりで、緊張している。「―・んで見守る」

・相好を崩す(そうごうをくずす)

にこやかな表情になる。顔をほころばせる。「孫の顔を見て―・す」

・人後に落ちない(じんごにおちない)

他人に先を越されない。ひけをとらない。「正義感の強さでは―◦ない」

・奇を衒う(きをてらう)

わざと普通と違っていることをして人の注意を引こうとする。「―・った表現」

・琴線に触れる(きんせんにふれる)

《琴線は、物事に感動しやすい心を琴の糸にたとえたもの》
良いものや、素晴らしいものに触れて感銘を受けること。「心の―・れる」

・手を拱く(てをこまぬく)

1 両手の指を胸の前で組んで敬礼する。中国で行われたあいさつの方法。
2 腕組みをする。手をつかねる。「―・いて思いにふける」
3 何もしないで傍観している。手をつかねる。腕をこまぬく。「当局も―・いていたわけではない」

・惰眠を貪る(だみんをむさぼる)

なまけて眠ってばかりいる。なすべきことをしないで、いいかげんに暮らしている。

・溜飲を下げる(りゅういんをさげる)

胸をすっきりさせる。不平・不満・恨みなどを解消して、気を晴らす。「相手を論破して―・げる」

・舌を振るう(したをふるう)

盛んにしゃべる。雄弁を振るう。「壇上で―・って力説する」

・弁を弄する(べんをろうする)

かってなことを言いたてる。へりくつを言う。「―・して言い逃れる」

・教鞭を執る(きょうべんをとる)

教師になって学生・生徒を教える。教職に従事する。「三〇年間―・った」

・鳴りを潜める(なりをひそめる)

1 物音を立てないで静かにする。「緊張のあまり―・める」
2 活動をとめてじっとしている。「犯人が―・める」

・滔々(とうとう)と

1 水がとどまることなく流れるさま。「滔滔と流れる大河」
2 次から次へとよどみなく話すさま。「滔滔と述べる」

・往々(おうおう)にして

物事がしばしばあるさま。まま。「こういうことは往往にしてあるものだ」

・不承不承(ふしょうぶしょう)

いやいやながら、やむをえず物事を行うこと。「不承」はいやいやながら承知する意。「不承」を重ねて意味を強調した語。

・意趣返し(いしゅがえし)

恨みを返すこと。しかえし。復讐。

・愚の骨頂(ぐのこっちょう)

この上なくおろかなこと。

・蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)

同類のすることは、その方面の者にはすぐわかるというたとえ。

・兎にも角にも(とにもかくにも)

それはさておき。いずれにしても。とにかく。「とにもかくにもここまでこぎつけた」

・諸刃の剣(もろはのつるぎ)

《両辺に刃のついた剣は、相手を切ろうとして振り上げると、自分をも傷つける恐れのあることから》
一方では非常に役に立つが、他方では大きな害を与える危険もあるもののたとえ。両刃の剣。

・血湧き肉躍る(ちわきにくおどる)

勇ましくて興奮させられる。

・白羽の矢が立つ(しらはのやがたつ)

《人身御供 (ひとみごくう) を求める神が、その望む少女の家の屋根に人知れずしるしの白羽の矢を立てるという俗説から》
多くの中から犠牲者として選び出される。また、一般に多くの中から特に選び出される。「社長候補として―・った」

・歯に衣着せぬ(はにきぬきせぬ)

思ったとおりをずけずけと言う。「―◦ぬ批評」

・反故にする(ほごにする)

1 無駄に捨てる。「コピー用紙を何枚も―◦する」
2 ないものとする。役に立たないものにする。「契約を―◦する」

・目くじらを立てる(めくじらをたてる)

目をつりあげて人のあらさがしをする。他人の欠点を取り立てて非難する。目角 (めかど) を立てる。「小さなミスに―・てる」

・手薬煉を引く(てぐすねをひく)

十分用意して待ちかまえる。準備して機会を待つ。「―・いて待ち受ける」

・契りを交わす(ちぎりをかわす)

互いに約束する。特に、男女が夫婦になることを約束する。「固く―・した仲」

・目を皿にする(めをさらにする)

驚いたり、物を探したりするときに、目を大きく見開く。目を皿のようにする。「あまりのショックに―◦する」

・のべつ幕無し(のべつまくなし)

《芝居で幕を引かずに演技を続ける意から》
ひっきりなしに続くさま。「のべつ幕無しに口を動かす」

・お歴々(おれきれき)

身分や家柄の高い人たち。

・心做し(こころなし)

(多く、副詞的に用いる。また、「こころなしか」の形でも用いる)
心の中でそう思うこと。思いなし。気のせい。「心做し元気そうだ」「心做しか顔色がすぐれない」

・煙に巻く(けむにまく)

大げさなことや相手の知らないようなことばかりを言い立てて、相手を圧倒したり、ごまかしたりする。「巧みな弁舌で人を―・く」

・身を粉にする(みをこにする)

労力を惜しまず一心に仕事をする。「会社再建のため―◦して働く」

・懸河の弁(けんがのべん)

水を上から流すように、とどこおりなく弁舌を振るうこと。「滔々 (とうとう) たる懸河の弁」

・逆鱗に触れる(げきりんにふれる)

天子の怒りに触れる。また、目上の人を激しくおこらせる。

・枚挙に遑がない(まいきょにいとまがない)

たくさんありすぎて、いちいち数えきれない。「同種の事例は―・い」

・沽券に関わる(こけんにかかわる)

品位や体面にさしつかえる。「あいつに頭を下げるなんて―・る」

・忌憚のない(きたんのない)

遠慮をしない。率直な。「―・いご正を乞う」

・末席を汚す(まっせきをけがす)

集まりなどに出席したり仲間に加わったりすることを、へりくだっていう言い方。「選考委員の―・す」

・人口に膾炙する(じんこうにかいしゃする)

《膾 (なます) と炙 (あぶりにく) とが、だれの口にもうまく感じられるところから》
人々の話題に上ってもてはやされ、広く知れ渡る。「―◦した名言」

・微に入り細を穿つ(びにいりさいをうがつ)

非常に細かいところまでゆきとどく。微に入り細に入り。「―・った説明」
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