「暗黒物質(ダークマター)」宇宙に関連するかっこいい用語まとめ

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・中二病っぽいかっこいい天文学・宇宙の用語を集めました。

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・ダークマター
 宇宙の成分のうち約25%を占める目に見えない物質。既知の物質だけでは説明できない宇宙の現象を説明するために仮定された物質。質量を持つが観測できず、光も反射しない暗い何かとされる。暗黒物質とも。

・ダークエネルギー
 宇宙の成分のうち約70%を占める目に見えないエネルギー。宇宙空間は膨張していることが知られているが、ダークエネルギーは宇宙が膨張するスピードを加速させていると考えられている。

・クエーサー
 地球から遠く離れた場所に存在する、非常に明るく輝いて見える天体。恒星に似ているため「準星」とも呼ばれる。

・ジャイアントインパクト説
 月がどうやってできたのかを説明する説の一つ。原始地球に火星ほどの大きさの天体が衝突(ジャイアントインパクト)した。その破片が地球の周囲を土星の輪のように回るうちに徐々に集まっていき、現在の月になった、というもの。月の起源について最も有力視され、重要な説となっている。

・テイア(オルフェウス)
 原始地球に衝突したと考えられる火星サイズの天体。現在の月が誕生するきっかけとなった。オルフェウスとも呼ばれる。

・マグマオーシャン
 惑星表面がマグマに覆われ「マグマの海」になった状態。原始の地球もこの状態であり、それにより生まれた原始大気と水蒸気から海が誕生した。

・スーパームーン
 月が地球に接近することにより、満月の月が通常よりも大きく見える現象。月が地球を回る軌道は楕円形であり、月と地球の距離が一定でないために起きる。その距離は約35万キロから約40万キロまで変化する。天文学では定義されていない用語。

・ブルームーン
 地球の大気に存在する塵などの影響で月が青く見える現象。また、一ヶ月の間に満月が二度あること(元は別の意味だったが、誤用されたためそれが定着した呼び名)。天文学では定義されていない用語。

・ブラッドムーン
 皆既月蝕の時に、月が血のように赤黒く染まって見える現象。赤くなる理由は大気の影響によるもの。天文学では定義されていない用語。

・スーパー・ブルー・ブラッドムーン
 2018年1月31日の月蝕を指す。スーパームーン、ブルームーン、ブラッドムーンが同時に起こった非常に珍しい現象。天文学では定義されていない用語。

・アルベド
 天体表面の光の反射率(明るさ)を指す。ラテン語で「白さ」の意味。

・リンクルリッジ
 月や水星の表面に見られるしわのような地形。英語で「しわの尾根」の意味。

・ラグランジュポイント
 太陽と地球など、2つの天体の間にある重力が釣り合う点。もしその点に物体が入った場合、二つの天体との相対位置が変わることなく公転できる。人工衛星やスペースコロニーの設置点などとして挙げられる。

・エッジワース・カイパーベルト
 太陽系で、太陽を取り囲むように無数の小さな天体群が帯状に存在しているエリア。

・グレートアトラクター
 地球から約2億5000万光年の距離にあると予測される巨大な重力源。天の川銀河を含む多くの銀河の集団が引き寄せられていることが確認されているが、その重力の正体は解明されていない。

・サングレーザー
 太陽のすぐ近くを通過する彗星。

・アンチテール
 太陽に近づいた彗星の尾が、太陽風の影響で太陽に向かって伸びて見える現象。彗星の尾のうち、塵が主成分のものはダストテールと呼ばれる。

・フェルミのパラドックス
 宇宙には地球人以外の知的生命体が存在する可能性が少なからずあり、仮に存在するとすれば地球に対して何らかの接触を試みるはずだが、今までにそのような証拠は見つかっていないという矛盾を指す。1950年に物理学者のエンリコ・フェルミが唱えたことに由来する。「宇宙人の接触はあったが政府が隠している」「宇宙人は既に地球に訪問しており、去ったあとである」など、問題解決のための様々な説が挙げられている。

・暗い太陽のパラドックス
 地球の歴史における矛盾で、地球誕生初期は今よりも太陽の明るさが弱かったにもかかわらず、地球が凍結せずに海が存在していたという現象。様々な仮説があるが未だ解明されていない。

・シュヴァルツシルト半径
 ブラックホールの中心点から表面(事象の地平面)までの距離。つまりブラックホールの半径を指し、ブラックホールそのものの大きさを表す。

・ガンマ線バースト
 宇宙で観測される天体現象で、ガンマ線(原子核から飛び出した光)が数秒から数時間にわたって閃光のように放出される現象。観測が難しく、詳しいことは解明されていない。

・スターバスト銀河
 通常の銀河に比べ、短期間に大量の星が形成されるスターバーストという現象が見られる銀河。2つの銀河が衝突したり近接遭遇した場合に起きる。

・ロッシュ限界
 惑星や衛星が星に近づける限界の距離。それを超えると、星の潮汐力によって破壊されてしまう。地球では約1.9万キロの距離にあたる。

・サイクリック宇宙論
 アインシュタインが提唱した宇宙モデル。宇宙はビッグバンによって始まり膨張する。その後宇宙の重力により膨張から収縮へと変わり、宇宙にあるすべての物質が一点に収束するビッグクランチと呼ばれる現象により終わりを迎える。そして再びビッグバンによって新たな宇宙が形成され、それが永遠に繰り返される、という考え。

・ニネヴェ定数
 古代メソポタミアのニネヴェ遺跡で発見されたといわれる石板に描かれた、195兆9552億という数値を指す。その数値は、太陽系に存在する惑星、衛星、全ての天体の公転周期で割り切ることができるとされる。この数値を知っていた古代シュメール人は、高度な文明を持っていたことで知られている。

・太陽黒点(たいようこくてん)
 太陽の表面で黒く見える点のこと。黒点とも。表面温度が6000度であるのに対し、黒点は4000度と低いため、暗く見える。

・皆既月食(かいきげっしょく)
 月食(月蝕)は、太陽と対の間に地球が入り、地球の影で月が隠れる現象。そのうち、地球の影に完全に覆われる状態が皆既月食と呼ばれる。一部だけの場合は部分月食と呼ばれる。

・軌道共鳴(きどうきょうめい)
 二つの天体の重力が互いに影響し合い、公転周期が単純な整数比になる現象。3つ以上の天体が影響し合う場合はラプラス共鳴と呼ばれる。

・超弦理論(ちょうげんりろん)
 物質の素を粒子ではなく1次元のひもとみる理論、さらにそこに「超対称性」という考えを加えたもの。宇宙の姿やその誕生のメカニズムを解き明かす理論として研究されている。超ひも理論とも。

・第三宇宙速度(だいいちうちゅうそくど)
 第一宇宙速度は、地球から飛び立った物体が人工衛星になるのに必要な速度。第二宇宙速度は、地球の引力を振り切って地球から脱出できる速度。第三宇宙速度は、太陽の引力を振り切って太陽系から脱出できる速度。

・永遠の陽射しの頂(えいえんのひざしのいただき)
 太陽系の天体の中で、太陽の光が絶えず浴びせられている場所。未だ発見されていないが、宇宙開発において有用とされる。

・紅炎(プロミネンス)
 太陽の表面からガス体が赤い炎のように立ち上ったもの。Hα線で見た場合に暗く見えるものは暗条(ダークフィラメント)と呼ばれる。

・太陽圏(ヘリオスフィア)
 太陽系において太陽風が届く範囲を指す。

・大気圏(アトモスフィア)
 天体の外側で、大気(天体表面を覆っている気体)が存在する層を指す。天体の重力により、大気が宇宙に放出されることなく保持される。

・成層圏(ストラトスフィア)
 大気圏の層の一つ。対流圏(トロポスフィア)と中間圏(メソスフィア)の間にある。

・月の裏側(ダークサイド・オブ・ザ・ムーン)
 月が地球の周りを公転する周期は約27日、月の自転の周期も27日と同じである(潮汐力によるもの)。そのため、月は常に地球に表側を向けていることになり、月の裏側を地球から見ることはできない。1959年に人類は初めて月の裏側の撮影に成功し、表側とは全く違う、月の海(色が濃い部分)が少ない地形であることが分かった。

・羊飼い衛星(シェパードムーン)
 土星などの惑星の輪(リング)の形状を維持する役割を持った衛星を指す。衛星を、羊の群れを制御する羊飼いに例えている。

・明暗境界線(ターミネーター)
 惑星の昼(光が当たっている部分)と夜(暗い部分)を分ける境界線。太陽からの接線と交点の軌跡で定義される。トワイライトゾーンとも。

・絶対等級(アブソリュート・マグニチュード)
 天体が32.6光年(10パーセク)の距離にあると仮定したときの天体の明るさを示す。天体同士の明るさを比較するための指標となる。それに対し、見かけの明るさは実視等級と呼ばれる。

・第9惑星(プラネットナイン)
 太陽系の8つの惑星に次ぐ9番目の惑星。理論上は存在が確実とされているが、現代の光学技術では観測困難となっている。かつては冥王星が9番目の惑星とされていたが、惑星定義から外れたため準惑星となった。

・超新星(スーパーノヴァ)
光り輝く星が一生を終えるときに大爆発を起こし燃え尽きる現象。

・事象の地平面(イベントホライズン)
 ブラックホールの内側と外側の境界。ブラックホールの強大な重力によって光が吸収され、それより先の情報を知ることができなくなる境界面。事象の地平線、シュヴァルツシルト面とも呼ばれる。

・生命居住可能領域(ハビタブルゾーン)
 宇宙の中で、生命が誕生・生存するのに適した領域を指す。生命の誕生には水が必要であり、水が液体の状態で存在できる領域ともいえる。太陽系の場合は、地球の公転軌道距離が当てはまる。

・全球地球(スノーボールアース)
 原生代の地球で、地球全体が氷に覆われたとされる現象および仮説。通常の氷河期とは違い、地球表面の全ての領域が凍結し氷に覆われた状態になり、それが数千万年の間続いた。

・プレアデス
 おうし座にある星団。和名はすばる。

・ベテルギウス
 オリオン座の恒星。シリウス、プロキオンとともに冬の大三角形をなしている。

・アルビレオ
 はくちょう座の恒星。鮮やかな二重星として知られる。

・フォボス
 火星の第1衛星。ギリシャ神話の恐怖の神に由来する。

・アドラステア
 木星の衛星。アマルティア群(木星内部衛星群)の一つ。ギリシャ神話に由来する。

・ガニメデ
 木星の第3衛星。ガリレオ衛星(木星の巨大な4つの衛星)の一つ。ギリシャ神話に由来する。

・カリスト
 木星の第4衛星。ガリレオ衛星の一つ。ギリシャ神話に由来する。

・エンケラドゥス
 土星の第2衛星。ギリシャ神話のギガス(巨人族)に由来する。

・ディオーネ
 土星の第4衛星。ギリシャ神話のタイタン(巨人の神族)に由来する。

・ハイペリオン
 土星の第7衛星。ギリシャ神話のタイタンに由来する。

・パンドラ
 土星の第17衛星。ギリシャ神話に由来する。

・フェンリル
 土星の第41衛星。北欧神話に由来する。

・デズデモーナ
 天王星の第10衛星。シェイクスピアの戯曲「オセロ」に由来する。

・ロザリンド
 天王星の第13衛星。シェイクスピアの喜劇「お気に召すまま」に由来する。

・ネレイド
 海王星の第2衛星。ギリシャ神話のネレイデス(海の女神)に由来する。

・デスピナ
 海王星の第5衛星。ギリシャ神話の海の神ポセイドンの娘の名に由来する。

・ガラテア
 海王星の第6衛星。ギリシャ神話の海のニンフ(精霊)に由来する。

・ハリメデ
 海王星の第9衛星。ギリシャ神話のネレイデスに由来する。

・ケルベロス
 冥王星の衛星。ギリシャ神話の怪物に由来する。

・ヒドラ
 冥王星の衛星。ギリシャ神話の怪物に由来する。

・ステュクス
冥王星の衛星。ギリシャ神話の冥界を隔てる川に由来する。

参考サイト

アストロアーツ
https://www.astroarts.co.jp/

宇宙&天文学用語辞典:サラリーマン、宇宙を語る。
http://www.astronomy.orino.net/site/kataru/management/astronomy_glossary/glossary.html

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