・小説などでよく使われる、古風でインテリっぽい言葉・語彙とその意味まとめ。
・語釈はGoo辞書(デジタル大辞泉)から引用しています。
・真摯(しんし)
まじめで熱心なこと。また、そのさま。「真摯な態度」「真摯に取り組む」
・矜持(きょうじ)
自分の能力を優れたものとして誇る気持ち。自負。プライド。「―を傷つけられる」
・安堵(あんど)
気がかりなことが除かれ、安心すること。「安堵の胸をなでおろす」「無事を聞いて安堵した」
・僥倖(ぎょうこう)
思いがけない幸い。偶然に得る幸運。「僥倖を頼むしかない」「僥倖にめぐりあう」
・怪訝(けげん)
不思議で納得がいかないこと。また、そのさま。「怪訝な顔をする」「怪訝そうにじろじろ見る」
・胡乱(うろん)
1 正体の怪しく疑わしいこと。「胡乱な者がうろついている」
2 確かでないこと。真実かどうか疑わしいこと。
・狼狽(ろうばい)
不意の出来事などにあわててうろたえること。「株価の急落に狼狽する」
・彷徨(ほうこう)
当てもなく歩き回ること。さまようこと。「晩秋の野を―する」
・逼迫(ひっぱく)
行き詰まって余裕のなくなること。事態が差し迫ること。「情勢が逼迫する」「財政が逼迫する」
・投擲(とうてき)
投げうつこと。投げること。「小石を投擲する」
・肉薄(にくはく)
1 身をもって敵地などに迫ること。「敵の本拠に―する」
2 競争などで、すぐ近くまで追い迫ること。「首位に―する」
3 鋭く問い詰めること。「議会が政府に―する」
・疾駆(しっく)
馬や車などを速く走らせること。また、速く走ること。「疾駆するスポーツカー」
・刹那(せつな)
きわめて短い時間。瞬間。「刹那の快楽に酔う」「衝突した刹那に気を失う」「刹那的な生き方」
・慟哭(どうこく)
悲しみのあまり、声をあげて泣くこと。「訃報に接して慟哭する」
・俯瞰(ふかん)
高い所から見下ろし眺めること。鳥瞰。「ビルの屋上から市内を俯瞰する」
・証左(しょうさ)
事実を明らかにするよりどころとなるもの。証拠。「証左を示す」
・相好(そうごう)
顔かたち。顔つき。表情。
・懸想(けそう)
思いをかけること。恋い慕うこと。けしょう。「ひそかに懸想している」
・伴侶(はんりょ)
一緒に連れ立って行く者。つれ。なかま。また、配偶者。「人生の伴侶を得る」「よき伴侶に恵まれる」
・邂逅(かいこう)
思いがけなく出あうこと。偶然の出あい。めぐりあい。「旧友と邂逅する」
・本懐(ほんかい)
もとから抱いている願い。本来の希望。本意。本望。「本懐を遂げる」
・風采(ふうさい)
容姿・服装・態度などの、人の見かけ上のようす。「風采の上がらない人」
・華奢(きゃしゃ)
1 姿かたちがほっそりして、上品に感じられるさま。繊細で弱々しく感じられるさま。「―なからだつき」
2 器物などの作りが、頑丈でないさま。「―なつくりの机」
・体躯(たいく)
からだ。また、からだつき。体格。「しなやかな体躯」
・矮躯(わいく)
背丈の低いからだ。短身。短躯。
・痩躯(そうく)
やせたからだ。痩身。「長身痩躯」
・迎合(げいごう)
自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること。「権力に迎合する」
・耽溺(たんでき)
一つのことに夢中になって、他を顧みないこと。多く不健全な遊びにおぼれることにいう。「酒色に―する」
・寂寥(せきりょう)
1 心が満ち足りず、もの寂しいこと。「寂寥感」
2 ひっそりとしてもの寂しいさま。「寂寥とした冬景色」
・反駁(はんばく)
他人の主張や批判に対して論じ返すこと。反論。「例をあげて反駁する」
・軋轢(あつれき)
仲が悪くなること。「軋轢を生じる」
・乖離(かいり)
そむきはなれること。結びつきがはなれること。「人心から乖離した政治」
・齟齬(そご)
物事がうまくかみ合わないこと。食い違うこと。ゆきちがい。「両者の意見に―をきたす」「計画が―する」
・蹂躙(じゅうりん)
ふみにじること。暴力・強権などをもって他を侵害すること。「弱小国の領土を―する」「人権―」
・憐憫(れんびん)
かわいそうに思うこと。あわれむこと。あわれみ。れんみん。「―の情」
・睥睨(へいげい)
1 にらみつけて勢いを示すこと。「天下を―する」
2 横目でじろりとにらみつけること。
・怯懦(きょうだ)
臆病で気が弱いこと。いくじのないこと。また、そのさま。「己の怯懦を恥じる」「怯懦な性格」
・悪辣(あくらつ)
情け容赦もなく、たちが悪いこと。あくどいこと。また、そのさま。「悪辣な手段」
・老獪(ろうかい)
いろいろ経験を積んでいて、悪賢いこと。老猾 (ろうかつ) 。「老獪なやり口」
・憤怒(ふんぬ・ふんど)
ひどく怒ること。ふんぬ。「非道な行為に―する」
・欺瞞(ぎまん)
あざむくこと。だますこと。「欺瞞に満ちた言動」「国民を欺瞞する」
・怨嗟(えんさ)
うらみ嘆くこと。「怨嗟の声」
・悔恨(かいこん)
過ちを後悔して残念に思うこと。「悔恨の情」
・跋扈(ばっこ)
魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の跋扈」「悪辣な商売が跋扈する」
・瑕疵(かし)
1 きず。欠点。また、過失。
2 法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること。
・反目(はんもく)
互いににらみ合いの状態にあること。仲が悪いこと。「隣家と反目し合う」
・大仰(おおぎょう)
1 大げさなこと。誇大。
2 (大形)規模や計画の大きいこと。
・些末・瑣末(さまつ)
重要でない、小さなことであるさま。些細 (ささい) 。「―な事柄」
・忘我(ぼうが)
夢中になって、我を忘れること。心を奪われうっとりすること。「忘我の境に入 (い) る」
・恍惚(こうこつ)
物事に心を奪われてうっとりするさま。
・幻滅(げんめつ)
期待やあこがれで空想し美化していたことが現実とは異なることを知り、がっかりすること。「幻滅を感じる」「都会生活に幻滅する」
・揶揄(やゆ)
からかうこと。なぶること。嘲弄 (ちょうろう) 。「世相を―する」
・諧謔(かいぎゃく)
こっけいみのある気のきいた言葉。しゃれや冗談。ユーモア。「諧謔を弄 (ろう) する」
・虚飾(きょしょく)
実質を伴わない外見だけの飾り。みえ。「虚飾に満ちた生活」
・寂寞(せきばく)
1 ひっそりとして寂しいさま。じゃくまく。
2 心が満たされずにもの寂しいさま。
・憧憬(どうけい)
あこがれること。「憧憬の的」「都会の暮らしを憧憬する」
・黎明(れいめい)
1 夜明け。明け方。
2 新しい事柄が始まろうとすること。また、その時。「民主主義の黎明」
・嚆矢(こうし)
1 《「嚆」は叫び呼ぶ意》かぶら矢。
2 《昔、中国で戦いを始めるとき、敵陣に向かって1を射たところから》物事のはじまり。最初。
・端緒(たんしょ)
物事の始まり。いとぐち。手がかり。
・豪胆(ごうたん)
度胸がすわっていて、ものに動じないこと。肝が太いこと。また、そのさま。「―な振る舞い」
・鷹揚(おうよう)
《鷹 (たか) が悠然と空を飛ぶように》小さなことにこだわらずゆったりとしているさま。おっとりとして上品なさま。
・剣呑(けんのん)
危険な感じがするさま。また、不安を覚えるさま。
・嚥下(えんげ)
口の中の物を飲み下すこと。えんげ。「錠剤を嚥下する」
・反芻(はんすう)
1 一度飲み下した食物を口の中に戻し、かみなおして再び飲み込むこと。
2 繰り返し考え、よく味わうこと。「先生の言葉を反芻する」
・唾棄(だき)
つばを吐きすてること。転じて、非常に軽蔑して嫌うこと。「唾棄すべき行為」
・垂涎(すいぜん)
1 食べたくてよだれを垂らすこと。
2 ある物を手に入れたいと熱望すること。「垂涎の的」
・吐露(とろ)
心に思っていることを、隠さずうちあけること。
・息災(そくさい)
1 病気をしないで、元気なこと。また、そのさま。「息災に暮らす」「無病息災」2 仏の力で災難を防ぎ止めること。
・堅牢(けんろう)
物がしっかりと、壊れにくくできていること。「堅牢なつくり」
・盤石(ばんじゃく)
1 重く大きな石。いわお。
2 堅固でしっかりしていてびくともしないこと。「―の基礎を築く」「―の地位」
・席巻(せっけん)
《「戦国策」楚策から》むしろを巻くように領土を片端から攻め取ること。はげしい勢いで、自分の勢力範囲をひろげること。「市場を―する」
・淘汰(とうた)
1 水で洗ってより分けること。転じて、不必要なもの、不適当なものを除き去ること。「不良企業は淘汰される」
2 環境に適応した生物が子孫を残し、他は滅びる現象。選択。
・瓦解(がかい)
一部の瓦 (かわら) のくずれ落ちることが屋根全体に及ぶように、ある一部の乱れ・破れ目が広がって組織全体がこわれること。「汚職から政権が瓦解する」
・零落(れいらく)
1 落ちぶれること。「零落した華族の末裔 (まつえい) 」
2 草木の枯れ落ちること。
・慇懃(いんぎん)
1 真心がこもっていて、礼儀正しいこと。また、そのさま。ねんごろ。「慇懃なあいさつ」
2 非常に親しく交わること。「慇懃を重ねる」
・悄然(しょうぜん)
1 元気がなく、うちしおれているさま。しょんぼり。「悄然たる後ろ姿」「悄然としてうつむく」
2 ひっそりと静かなさま。
・泰然(たいぜん)
落ち着いていて物事に驚かないさま。「泰然として構える」「泰然たる態度」
・惹起(じゃっき)
事件・問題などをひきおこすこと。「独立問題が民族紛争を惹起する」
・果断(かだん)
物事を思いきって行うこと。決断力のあること。「果断な処置」「積極果断」
・手合(てあい)
1 連中。やつら。やや軽蔑していう。「ああいう手合いとは付き合いたくない」
2 たぐい。種類。「この手合いの品は売れない」
3 勝負をすること。特に、囲碁・将棋で、対局すること。てあわせ。
・不肖(ふしょう)
取るに足りないこと。未熟で劣ること。また、そのさま。不才。「不肖ながら誠心誠意努力いたします」「不肖の身」
・目下(もっか)
1 目の前。すぐ近く。眼前。
2 ただいま。さしあたり。現在。副詞的にも用いる。「目下のところ復旧の見込みはたたない」「目下検討中」
・畢竟(ひっきょう)
さまざまな経過を経ても最終的な結論としては。つまるところ。結局。「―人は死を免れえない」
・所謂(いわゆる)
世間一般に言われる。俗に言う。よく言う。「所謂独身貴族」「これこそ、所謂瓢箪 (ひょうたん) から駒というものだ」
・桎梏(しっこく)
《「桎」は足かせ、「梏」は手かせの意》人の行動を厳しく制限して自由を束縛するもの。「因襲の桎梏から逃れられない」
・隘路(あいろ)
1 狭くて通行の困難な道。
2 物事を進める上で妨げとなるものや条件。支障。難点。ネック。「予算枠が隘路となって計画が中断した」
・吝嗇(りんしょく)
ひどく物惜しみをすること。また、そのさま。けち。「吝嗇な人」
・蠱惑(こわく)
人の心を、あやしい魅力でまどわすこと。たぶらかすこと。「男を蠱惑するまなざし」
・永訣(えいけつ)
永遠に別れること。また、死別すること。永別。「若くして夫と永訣した」
・夭折(ようせつ)
年が若くて死ぬこと。若死に。早世。夭逝 (ようせい) 。夭死。「夭折した詩人」
・敷衍(ふえん)
意味・趣旨をおし広げて説明すること。例などをあげて、くわしく説明すること。「教育問題を社会全般に―して論じる」
・韜晦(とうかい)
1 自分の本心や才能・地位などをつつみ隠すこと。「何故貴女は自分をそれ程まで―して居られるのか」〈有島・或る女〉
2 身を隠すこと。姿をくらますこと。「章三郎は一と月ばかり―していたが」〈谷崎・異端者の悲しみ〉
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