「シュレーディンガーの猫」みたいな言葉まとめ【〇〇の××】

専門用語
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・シュレーディンガーの猫のような、「何とかの何とか」みたいな構成の用語を集めました。

・物理学、哲学、ギリシャ神話の語句など、様々な分野の用語があります。

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・カルネアデスの板
 古代ギリシャの哲学者カルネアデスによる問題。船が難破して海に落ちた人が、一人しかつかまれない板を使い、他に落ちた者を死なせてでも生き延びたとしたら、果たして罪に問われるのか、というもの。緊急避難の例として引用される。

・オッカムの剃刀(かみそり)
 哲学者オッカムが提唱した原理。ある現象・事柄を説明する際に、より単純な仮定・理論を採用するほうがよいとする考え方。倹約の法則、思考節約の原理とも。

・悪魔の証明
 「その事実はない」というような、それを証明することが非常に難しい命題を証明すること。一般的には、「無いものの証明は非常に困難」や「『ある・いる』という根拠がない。だから『ない・いない』」などの意味でつかわれる。

・シュレーディンガーの猫
 物理学者のシュレーディンガーが、量子力学の解釈に対する疑問提起のために挙げた思考実験。量子の世界(ミクロ)で起きている現象を猫(マクロ)に置き換えて例えたもので、量子力学の基本を前提とした場合、この実験により「生きている状態と死んでいる状態が重なり合った状態の猫」が存在してしまうことになる、というもの。

・ラプラスの悪魔
 フランスの数学者ラプラスが主張した超越的存在。宇宙の全ての原子の運動と位置が分かり、それらを知ることができる存在がいるとするなら、その存在は物理法則の計算により未来を完全に予測できるだろう、というもの。その存在がラプラスの悪魔と呼ばれる。後に、原子の位置と運動量は確率的にしか知ることができないという量子論が登場し、この概念は否定された。

・囚人のジレンマ
 値下げ競争や自由貿易などで発生するジレンマ。利害関係を持つ相手がいる状況で、互いに協力するほうが利益が得られるにもかかわらず、それぞれが自分の利益だけを求めた行動をしてしまう、というジレンマ。互いの関係性を囚人の黙秘や自白にたとえたことに由来する。

・テセウスの船
 同一性についての問題。ある物体(船など)を構成する要素(部品)が別のものに置き換わったとき、それが元の物体と同といえるかどうかというもの。たとえば人の細胞は常に入れ替わっているし、組織やアイドルグループなども定期的に人員の入れ替えがある。

・ディラックの海
 イギリスの物理学者ポール・ディラックが論じた概念で、なにもない真空が負のエネルギーを持つ電子によって満たされているとする理論。自身の提唱したディラック方程式が負のエネルギー解を持つため、それを解決するために考え出された。

・バベルの塔
 旧約聖書に登場する塔。人間が天まで届く高い塔をバビロンに建てようとしたため、怒った神が人間の言語を混乱させた。それにより人間は作業ができなくなり、塔は完成しなかった。実現不可能なことに対する比喩として使われる。

・アリアドネの糸
 ギリシャ神話に由来する言葉。ミノタウロス退治にクレタ島に来たテセウスに、女神アリアドネが糸を持たせて、怪物を退治したあと迷宮から脱出できるよう導いた。そこから、問題を解決する道しるべとなるものを指す。

・パンドラの箱
 ギリシャ神話に由来する言葉。人間最初の女性であるパンドラにゼウスが渡した箱(壺)。中にはあらゆる災いや不幸が入っていたが、パンドラが好奇心から箱を開けてしまったので、地上には災いが蔓延するようになった。しかし、彼女が慌ててフタを閉めたので、箱の中には「希望」だけが残った。

・イカロスの翼
 ギリシャ神話に由来する言葉。ミノス王に使えていた工匠ダイダロスは、あるとき息子のイカロスと共に高い塔に幽閉される。そこでダイダロスは、脱出のため鳥の羽を蝋で繋ぎ、翼を作り上げた。ダイダロスはイカロスに「太陽に近づきすぎるな」と忠告するが、自由に飛ぶ力を得たイカロスは傲慢のあまり太陽に近づいてしまう。そして太陽の熱で翼の蝋が溶け、墜落して死んでしまった。

・アスクレピオスの杖
 ギリシャ神話の名医アスクレピオスが持つ、蛇が巻き付いた形をした杖。医療のシンボルマークとして世界的に用いられている。

・ファラリスの雄牛(おうし)
 古代ギリシャの拷問・処刑装置。真鍮製の雄牛の像に受刑者を入れ、下から火であぶり殺す。中からは苦悶する犠牲者の叫び声が本物の牛のうなり声のように聞こえるという。

・ソロモンの指輪
 古代イスラエルの王ソロモンが持っていた指輪。天使や悪魔を操る力があり、どんな悪魔も従えたとされる。

・ロンギヌスの槍
 十字架にかけられたイエス・キリストの生死を、脇腹に刺して確認したとされる槍。ロンギヌスは槍を使った兵士の名前で、後に洗礼を受け聖ロンギヌスと呼ばれる。

・プロビデンスの目
 アメリカの1ドル紙幣や国章など、歴史の様々な場面で用いられてきた目のデザイン。「全てを見通す神の目」を意味し、三位一体を象徴する三角形と共に描かれる。陰謀論でもたびたび取り上げられ、フリーメイソンの象徴とされる。

・ワルプルギスの夜
 ヨーロッパ広域で行われる季節行事。4月の終わりから5月の初めにかけて行われる祭りで、元々は魔女の夜会や儀式であったと伝承されている。ヴァルプルギスの夜とも。

・セントエルモの火
 嵐の夜に、船のマストなどの先端がコロナ放電により発光する現象。船乗りの守護聖人エルモに由来する名称。

・チェーホフの銃
 小説や作劇における手法で、「物語に銃を登場させたなら、その物語の中で必ず発砲しなければならない」という意味で、序盤に登場した小道具などの重要性が終盤になって明らかになること。

・ノックスの十戒
 イギリスの推理作家ロナルド・ノックスが発表した推理小説を書く際の10のルール。「ヴァン・ダインの二十則」と並んで推理小説の基本指針となっている。

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